以前出来ていた当たり前の動作を取り戻すための訓練。
例えば、歩くために必要な力は「右足10・左足10」だとする。
何らかの原因で左に麻痺が残ってしまい「右足10・左足2」になってしまった。
デイサービス散歩道では、「右足を18」にして左を補うのではなく、右足は10を保ったまま、左足のインナーマッスルを刺激することにより「3..4..5」と回復させていきたいという考え。
その結果、正しい姿勢を取り戻すことで、身体のバランスを取り戻し、昔当たり前にできたいた起居動作(立ったり座ったり)や、長い時間歩行できる自分を取り戻している。
10を18にする筋トレと、2を3..4..5に回復させる筋トレは別物。インナーマッスルを鍛えるためには、重い負荷ではダメ。
重い負荷は大きな筋肉を使ってしまうので、小さく細いインナーマッスルは使用されなくなってしまう。
インナーマッスルを鍛えるために必要なのは、「軽い負荷」で「ゆっくり」と「正しい姿勢」での運動。
その運動をするためのマシンを用意しているが、この3つが守れなければいくらやっても正しく歩けるようにはならない。
いままで、機能訓練特化型のデイサービスに通っているのに一向に変化のない人はいませんか?
青い椅子のマシンが「レッグプレス」といって、立ち上がりの時の下肢のインナーマッスルを刺激するためのマシン。ゆっくりと正しい姿勢で行うことがポイントです。
隣の椅子の上にひもがぶらさがってるやつが、「レジスタンスチェア」
腕や肩、体側などを伸ばすマシン。自分の力加減で麻痺側の腕なども徐々に伸びるようにしていきましょう。重要なことは、正しい姿勢でやる事です。
自転車漕ぎみたいなのが、「ニューステップ」
軽い動作で動き続けるスタミナをつけるマシンでもありますが、もう一つ重要な役割があります。
正しく歩くためには、足に連動した腕の振りが必要です。
昔は当たり前にできた、「左足が前に出るときに、右腕が前に振れる。逆もまたしかり」という動作がご高齢になると出来なくなってきてしまいます。
その動きを思い出していただくための機械です。
「ケーブルカラム」
このマシンを使い、立ち上がりの時の動作を思い出していただくとともに、上肢のインナーマッスルを刺激するとこで、立ち上がりの際の動作を安定させます。